「ありのまま」でいたいので今日は遅刻します これでいいの?
職場で「ありのまま」に過ごした場合、仕事に支障は出るのだろうか。コンサルタントの中土井僚氏は、「Yahooニュース 個人」の記事「『アナと雪の女王』のように『ありのまま』で生きても職場で浮かないのか?」(6月1日)で、職場で「ありのままに生きる」ことについて論じている。
氏によれば、「自分らしくいたいので、今日は遅刻することにしました」というような自分勝手な行動は一見「ありのまま」に生きているように見えるが、実は違うという。本来の「ありのまま」は行為の領域ではなく内側の領域の問題で、「過去の自分の思考パターンや、否定的なセルフイメージ、『周りからどう見られるのか?』といった心理的な恐れなどから離れる」ことが1つの到達点だという。だから「ありのまま」でいることは職場での貢献を生み、リーダーの素質を呼び覚ますとしている。
先に紹介した質問にある「ダメ過ぎて嫌でたまらない」自分は、本当の「ありのままの姿」ではないのかもしれない。歌詞になぞらえて言えば、このままじゃだめなんだと風が心にささやいている段階なのか。自分の価値観に照らし合わせて嫌だと思う部分があるならそれをクリアし、否定的なセルフイメージを手放してはじめて「レリゴー!」といえるのかもしれない。
「アナと雪の女王」は、ネット上でも多くの解釈が飛び交っている。楽曲のよさだけでなく、ストーリーや歌詞に触発されて、自分の内面、仕事、世の中などについて「一言、言いたくなる」こともこの作品の人気の秘密なのかもしれない。(RH)