ストレスが多いのは、職場か家庭か。それは…家庭である――そんな米大学の調査結果が報じられ、ネットでも話題となった。
「衝撃的な研究結果」と紹介したコラム(日経ビジネス、2014年6月10日)もある一方で、ツイッターでは結果に対し「同感!」「やっぱりね」といった声もならんだ。
「無理して、結婚しなくてもいいね」の声も
調査は、米ペンシルベニア州立大学が行ったもので、ストレスに反応して出るホルモンの分泌量を測定した。職場にいる時の方が、家庭にいる時より恒常的に「かなり少ない」値だったという。6月上旬、ウォールストリートジャーナルが報じるなどした。
ツイッターの反応はさまざまで、
「家庭って安らぎの場所じゃないんですかっ」
「えー子ども、ひとつひとつの言動がいちいち可愛いのに」
と結果に疑問を呈するものから、
「同意」「衝撃でも何でもない。家の方が圧倒的にストレス」
と賛同派もいた。
「職場と家庭による気も」
という中間派の声も寄せられていた。
一方、同調査と単純比較はできないが、「ストレスを感じる」兼業主婦の割合は、「仕事で」の方が「家庭生活で」より多かったという、日本で行われた調査結果もある。
オウチーノ総研による、女性を対象にした「主婦の『家庭と仕事のストレス』実態調査」(2014年4月10日発表)では、ネット上のアンケートによって専業主婦と兼業主婦各370人の意見を集計している。仕事との比較をみるために兼業主婦についてみると、「家庭生活でストレスを感じることはありますか?」の質問に対しては、83.8%の兼業主婦が「はい」と答えた。一方、「仕事でストレスを感じることはありますか?」の質問に「はい」と答えたのは92.4%に上り、「家庭生活で」を上回った。
勿論、上記の主婦調査から「家庭の方が職場よりストレス」を否定できるわけではないが、素直に納得できない人にとっては気になる数字かもしれない。
いずれにせよ、家庭でストレスを感じる人は結構いるようで、少なくとも単純に「家庭は憩いの楽園」とは言えないようだ。米調査結果を伝えたJ-CAST会社ウォッチ記事(6月9日)には、「独身 増加」のハンドルネームで「無理して、結婚しなくてもいいね」というコメントも寄せられている。男女に関わらず、独身者にとっても既婚者にとってもどこか切ない調査結果ではある。(RH)