「成功するweb会議」へ ノウハウを公開します

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   web会議ネタが続きます。私は、今年(2014年)の3月から、ミーティングを原則全部web会議に切り替えたということを先週、書きました。原則全部です。私は普段はベトナムに住んでいるので普段はそうですが、東京に滞在しているときも、原則すべてweb会議でお願いしています。

   そこで、スムーズなweb会議をするためのノウハウを今回はまとめます。

   業務用の高価なソリューションを導入している会社もあるとおもいますが、今回は、個人やフリーランス、小規模会社でつかえる、無料のサービスを紹介します。

「任意設定したURLにアクセスするだけでOK」のものも

(1)Appear.in

   まだ知っている人は少ないかもしれませんが、キラーアプリです。スカイプなどのシステムでは、web会議しましょうとなったとき、事前にスカイプIDを交換して、友達申請・認証する必要がありました。IDが複数人だと、もう異常に面倒。おまけにスカイプ使うのは久しぶりでID忘れたなんて人がいたら、もうあり得ないほど面倒くさい。

   Appear.inは、任意に設定したURLにアクセスするだけで、ログインも事前登録も不要。そのURLにアクセスしている人同士で、ビデオ通話が出来てしまうという、簡単なシステムです。

   画像の質もよく、手を振ったりする動きも十分に捉えてくれます。

web会議。こんな感じです
web会議。こんな感じです

(2)Google Hangout

   Googleが提供するweb会議サービスです。

   業務用を目指して作られており、多機能です。google docs内のファイルを表示したり、それをリアルタイムで編集しながら会議ができたり。You toubeのファイルを指定すると、それが再生されるなど、非常に多機能。

   また、会議自体を録画することができ、其の模様をyoutubeに放送することもできます。

   使い分けとしては、はじめての方も混じった複数人会議はAppear.inをつかう。なんどかやったことがあるひとと1対1でやる場合は、Google Hangoutを使っています。

   また、国内で、音声メインで1対1なら、LINEが非常に音質が良いとおもいます。

大事なのは、音質

(3)スピーカー&マイク

   web会議で大事なのは、音質です。web会議をやってみたけど、どうにもしゃべりにくかったという感想をよく聞きますが、適切な設備・装備を用意してなくてはやっぱりダメです。日本でweb会議が普及しない要因に適切な設備を持ってないというのがあるとおもいます。

   クリアな音質で話すためには、最低限ヘッドセットは必要で、数千円で買えるものですから、そのくらいの投資は惜しまないようにしましょう。

   ただ、ヘッドセットは装着するのが面倒くさい、複数人でしゃべれないという問題があるとおもいますので、スピーカーフォンをおすすめします。企業の会議室にあるポリコム端末の個人版です。

   業務用のものを双方がつかって話すと、まるで同じ部屋にいるような感じで喋ることができます。ハウリングが起こらないようマイクで拾った音をデジタル処理したり、背後のノイズを除去したりするので、PCのファンの音や生活雑音などが相手に聞こえません。なにしろ手ぶらで話せるので、極めて楽です。少々高い(1万円前後)ですが、1、2回利用しただけで費用は回収できるでしょう。

   具体的な製品でいうと、いくつか試しましたが、業務クオリティを満たしていて、価格が見合うと私が感じたのは、下記の3製品でした。参考にしてみてください。

<参考>
Jabra 410
Plantronics P420
Polycom communicator

   最近は、1対1のミーティングだけでなく、多人数でやっている勉強会や懇親会もweb会議で参加しています。勉強会や懇親会の会場のテーブルの真中にスピーカーフォンをおいてもらって、ベトナムに接続してもらいます。これが私のかわり。みなさんと普通に会話するように会話できます。実験的にやってみた形態ですが、全く問題なくできました。これでベトナムからあらゆる場所に参加できます。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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