海外起業体験プログラム、サムライカレープロジェクトが、観光庁 第2回「今しかできない旅がある」若者旅行を応援する取組表彰の審査員特別賞を受賞しました。
これは、日本の若者に様々な旅をする機会を提供する取組に対する表彰です。日本の若い人が「旅」をするのは非常に大切なことだと私も思っています。なぜなら「旅」をすることで、新しい視点を得て、閉塞感を打破できるからです。
観光庁の「特別賞」を受賞。「海外を見ると、日本のいいところがわかる」
「海外を見ると、日本のいいところがわかる」ということは、多くの日本人の旅人が言うことです。日本の中にいると、イヤなことばっかり見えてしまい、閉塞感にまみれてしまうのですが、外をみて、比較対象ができると何が良くて何が悪いのかが明確になります。
実は、仕事に関しても同じ事が言えます。
従業員として仕事をしていると「仕事が増えること」というのはイヤなことです。昨日決めた仕事のやり方が今日変わるというのはもっとイヤなことです。そんな会社はブラックだと感じ、すぐ辞めたくなります。
しかし、事業主として仕事をしているとこれは変わってきます。
カレー屋をやっていて、なんかカレーが売れないな…と思っているときに、一番困るのは何をやっていいかわからないという状態です。上手くいってないのにやるべき事がわからない。だから、昨日と同じ事をする。そして、ちょっとずつ売上が下がる。とても辛いことです。
「経営者の体験」をすることで、新しい視点を
そこで、一生懸命考えて、カレーパンを売ったらどうだろうと思いつく。経営者にとってはこれはとても嬉しいことです。
従業員にとっては、パンを買ってくるとか、新しいメニューを作るとか、様々な業務が増え、めんどうなことこの上ない最悪の瞬間です。しかし、経営者にとっては、閉塞感が晴れる、最高の瞬間なのです。
実際翌日カレーパンを売ったら、そこそこ売れた。でも満足な量じゃない。店舗で売ってもたかが知れてる。なんかもっと売る方法はないか?訪問販売なんていいんじゃないか?
これも、従業員にとっては朝令暮改です。コロコロ方針を変えるな!アホ経営者!と腹が立ちます。でも、経営者からしてみたら、トライアンドエラーの真っ最中、最もアドレナリンが出るところです。
このように、経営者と従業員では同じ事をやる際にもモチベーションは真逆になりがちです。世の中の多くの人は従業員側に属しており、経営者の事業拡大や方針転換に腹を立てることもあるでしょう。でも、一度経営者の立場に立ってみて、その閉塞感が晴れる、アドレナリンが出る瞬間を体験してみてはどうでしょう?その後、従業員になったとき、経営者がやることを理解できるようになるのではないでしょうか?それがわかった上でやる仕事は楽しく、やりがいがあり、成果が出やすくなるのではないのでしょうか?
カンボジアでカレー屋の経営体験をする「サムライカレープロジェクト」に参加すると、このような経営者の体験をすることができます。そして、一度このような体験をすると仕事を違う目線で見ることができて楽しくなります。外国を見て、日本の良いところを発見できるように、腹を立てていた仕事に今度は面白さを発見できるのです。
人生や仕事を楽しむために、ぜひ旅を!
日本に閉塞感が広がっているというのも、仕事が増えてたり、ルールがどんどん変わっていったりしているのが原因のひとつです。でも、経営者目線で見ると、新しい仕事ができなかったり、やることを変えないままどんどん沈んでいったりすることが閉塞感なんです。
若い人も、おっさんも、おばさんも、ぜひ「旅」を含めたいろいろな体験をして、いろいろな視点を手に入れて下さい。そして、イヤなことがあったときも、その事象をいろんな目線で眺めてみることで、メリットを見つけ出し、前向きに取り組むようにすると、仕事は楽しくなっていきますし、どの目線から見ても駄目なら、論理的に反論し自分のやりたいように提案できるようになります。
人生や仕事を楽しむために、ぜひ旅をしてみてください!
2014年1月から行っている、カンボジア起業体験プログラム「サムライカレープロジェクト」創業の顛末を電子書籍『カンボジアでカレー屋作っちゃいました! サムライカレー創業記』にしました。観光庁「若旅」表彰記念価格99円です。ぜひお読み頂けたらと思います。(森山たつを)