今や、一定規模以上の会社なら必ず数人はいるのではないか、という感もある自転車通勤。エコや健康を気遣う人に広まり、東日本大震災以降は災害対策の一環としても話題になった。通勤ラッシュも避けられていいことづくめのようにも思えるが、天候・気候によっては苦労もありそうだ。
日本各地で梅雨入りし、これから雨のシーズンが本格化する。自転車通勤をしている人たちは、雨の日も自転車で通うのだろうか?やはり悩みはあるようで、ネット上でも相談が寄せられている。
「乗らないほうが無難」の指摘も
相談サイト「Yahoo知恵袋」には、「雨の日、自転車車道走行で通勤通学するとき、車に轢かれないようにする」にはどうしたらいいか、との質問が寄せられていた(2014年5月16日)。
回答には、「質問に合っていなくて、すみません」としながら、
「乗らないほうが無難」
「雨の日は電車」
など、雨天では自転車通勤を回避した方がいいとするコメントが多く投稿されている。
質問の内容から質問者自身が自覚していることが想像できるが、雨天時には、視界不良やブレーキの利きにくさ、路面の滑りやすさなどに起因して「飛躍的に事故のリスクが高ま」ることを指摘する声がいくつもあった。
回答者は「それらのリスクを知った上」で、それでも自転車に乗らざるを得ない場合の対策として、安全ベストの着用、昼でもライトの点灯、自転車のメンテナンス、低速走行、そして、雨天時用のウエアを着用などのアドバイスをあげている。
雨対策、いきついた境地は…
安全面や事故に配慮し、リスクを見極めて小雨の日に自転車出勤するとして、その際も濡れない工夫が必要だ。「OKWave」には、「雨天時の自転車通勤用のおすすめの雨具」についての質問が投稿されている(2014年4月29日)。回答には、新素材の雨具をすすめる声や、ポンチョタイプのカッパ、吸湿性に優れた高性能の下着を着て蒸れを防ぎ自転車用の雨ガッパを着る、などのコメントがあった。
中には、「自分なら濡れ濡れ覚悟で、薄いシャツで走ります」との意見もあった。質問者は「発想の転換というか」「濡れることを前提に考える方法もありました」とのお礼コメントを返している。しかし、余計なお世話かもしれないが、「濡れ濡れ」で出社すると、シャツが「透け透け」で、着替え前にほかの社員(特に異性)と出くわしてしまったらどうするのだろう…。それに、ずぶ濡れの人から「おはよう」と挨拶されても、何だか気まずいような……
余計な心配はさておき、質問者も回答者も、くれぐれも風邪をひかないように、安全に自転車通勤して欲しいと願うばかりだ。(RH)