「小1時間の移動」の非効率 web会議で「仕事」が変わる

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   しかし、本当に移動時間はイライラします。私は以前、東京のお台場に事務所がありましたが、渋谷と六本木でそれぞれミーティングをして、かえってくると、もう本当にぐったりです。移動だけで、2時間以上かかっているし、ミーティングの時間とあわせて半日以上かかります。真夏にそれをやると、もう一日仕事をする気になりません。まったくの非効率だと思います。

   都内の移動だと、およそどこでも片道40分‐1時間くらいでおよそのところにいけるので、多少遠くても、会いましょう(一度、来てください)ということになります。とはいえ、先ほどのように、お台場から渋谷、六本木と回っているとそれだけで2時間以上移動に浪費します。

在べトナム時だけでなく、東京滞在中も

この会議、必要あった?
この会議、必要あった?

   これが米国だと、日本と違い多くの都市に本社が散り散りになっていますから、相手の本社の都市まで、わざわざ飛行機でいくなんてことは、よほどのことでないとやりません。

   一方、シンガポールですと、こんどは移動したほうが効率的で、ラッフルズプレイスの近辺に会社が集中していますから、移動時間はせいぜい10分、15分ですみます。

   東京の場合は中途半端で、アメリカほど離れていないが、シンガポールほど近くない。中途半端に40分‐1時間ほどの移動時間がかかる。ここに、やめたくてもやめられない非効率な移動時間が潜んでいることがわかりました。この部分にメスをいれると、相当に生産性が上がるでしょう。

   私は、普段はベトナムに住んでいて、ほとんどの用件をスカイプなどのweb会議ですましています。

   これは徹底しようと思っていて、ベトナムと日本の間だけではなく、私が東京に滞在しているときに連絡があった用事も、できるだけweb会議にしています。東京での貴重な滞在時間なので、web会議ですむならそれに越したことはない。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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