タイの「日本人就職」最新事情 内定取った人に現地で話を聞いた

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   2014年5月のクーデター以来行なわれていた、タイの夜間外出禁止令ですが、徐々に対象時間が短くなり、6月13日には完全に解除されました。

   ちょうどブラジルワールドカップ開幕と同日の解除だったため、国民への飴か?ともいわれておりますが、クーデターの市民の生活への影響は小さくなっているといえます。

(ちなみに、タイの軍事政権は、ワールドカップの全試合のテレビ中継も無料化しました)

「(応募者数は)6月になってからは戻ってきています」

2014年1月のデモの模様。アイドルのコンサートに行く人たちではありません。
2014年1月のデモの模様。アイドルのコンサートに行く人たちではありません。

   そんなタイクーデター。今後の経済への影響は、どうなるのかはいまだ不透明です。今年に入ってからタイの経済成長率が落ちているという現実もありますし、ここ数週間にわたってタイ株(SET指数)が上がっているという現実もあります。

   日本人の海外就職に関しては、今のところ求人数に影響は出ていないようです。

   複数のタイの日系人材会社に聞いたところ、

「企業(特に日系企業)からの求人は引き続き旺盛で、1月のデモ開始の時も、5月のクーデターの際も減少していません。クーデターが起こった直後は応募者の数が減りましたが、6月になってからは戻ってきています」

とのことでした。

   また、この前後に実際にタイに渡り、就職活動を経て内定を取った方とも話をしましたが、特筆する問題点はなく、普通に就職活動ができたとのことでした。現地在住の人も、特にタイ歴が長い人は、多少の混乱には慣れているので気にしてはいません。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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