意外(?)と成長に貪欲な若手社員 でも「雑用軽視」は困り物

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距離を近づけたうえで、「大人の道理」の説明を

   さて、若手社員は、しきりに「自分の将来のあるべき姿」とか「こういう道に進みたい」といった将来像を口にします。そして、将来像を実現するために組織や先輩社員は支援してくれると決めつけています。この価値観もミドル先輩社員とは大分ずれがあるのではないでしょうか。自分の将来は自分で切り開くもの。周囲は何か支援してくれるなんて甘い考え方は許されなかったはず。

   もちろん、組織の先輩社員は若手社員を指導・育成するものです。ただ、やって当たり前と捉えられると「ふざけるな」と感じてしまうもの。ここは、先輩社員が大人になって若手社員に対峙しなければなりません。まずは、将来に対する不安を言い続ける理由を聞いてみてはどうでしょうか?その際に先輩社員として過去を振り返って、自分も将来に対して不安を感じた体験があれば伝えてください。あくまで若手社員が共感できるような「自分も同じように不安を感じたことがあるよ、例えば…」と具体的なエピソードを紹介してみてはどうでしょうか。間違っても、武勇伝は御法度。さて、お互いが共感できた状態になってからが本題。お互いの距離を近づけたうえで、組織がどういうロジックで動いているものなのか、「大人の道理」を説明しましょう。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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