ついにワールドカップが開幕した。日本代表の初戦、コートジボワール戦は朝10時キックオフとお酒を片手に観戦するには少し早い時間だったかもしれないが、日曜ということもあり、スポーツバーやレストランなどで仲間と一緒に日本代表を応援したという人もいるのでは?
その日本代表のオフィシャルパートナーであるキリンが、ワールドカップの試合観戦を盛り上げてくれそうな「ある装置」を開発した。360度撮影できる全天球カメラ装置「一番搾リング」である。カメラを囲んだ人、全員の顔を一度に撮影できる。コンセプトはシンプルだが、優れた技術だ。
拡大縮小、上下左右もOK
特設サイトには、いち早く体験したひとたちが撮影した写真がアップロードされている。撮影された写真は円形で、その場を上から写したような格好。中央に装置、その周囲にカメラを囲んだ人たちが写っている。装置に近い被写体ほど拡大され、遠ければ縮小される。球体カメラのため、やや歪んだような写り映えになる。
写真は、マウスのドラッグ&ホイールの操作で、拡大縮小したり、上下左右に動かしたりできる。操作する前は上から撮影した様子しか分からないが、マウスで動かすことでそのひとの表情まで分かり、その場の臨場感が伝わってくる。装置で撮影した写真はスマホにダウンロードしたり、ソーシャルメディアに投稿したりすることもできる。
この装置は、5月26日に開催された日本代表を応援するサッカーイベントで初公開され、その後渋谷を皮切りに、全国4か所の一番搾りのブランドコンセプトショップや、全国9か所の工場でも順次展開される予定。
ネットだけでは完結しない、むしろリアルの場所から始まるユニークなウェブキャンペーンだ。何はともあれ、ガンバレ日本!(岡徳之)