まずは自分が「やってみせ」を
実際には前向きに勉強しようと思っている人は少数で、会社から参加を強制されているから仕方なく出ているという人がほとんどです。
だからまず私がやらなければならないことは、受講生に「こいつの話は聞いてみようかな」と思われるようにすることです。
別に、相手のご機嫌をとるようなことをやっているわけではありません。
自分はこんな人間だとさらけ出し、物事の考え方、自分のダメな点などを伝えます。
「俺はいろいろな失敗をしてきたけれど、こういう風にやってきたよ」
自慢ではなく事実を言います。事実に勝るものはありません。
ある意味ここでは自分の生き様、信念を見せているのです。
私が思う山本五十六の「やってみせ」は、単に仕事をやって見せるのではなく、仕事に対する姿勢、考え方なども含めたものです。
管理職の方は、外部からたまにくる研修講師なんかよりも部下と接する時間が圧倒的に多いはずです。だから関係性を作ることはできるのではないでしょうか。
まずは自分が「やってみせ」をやることが大事なのです。(野崎大輔)