6月も半ばに入り、新入社員も少しずつ職場に馴染んできたのではないだろうか。中には、既に上司に叱られまくってへこんでいる若手もいるかもしれないし、新人教育に手こずっている管理職もいるだろう。
2014年度の新入社員には、どんな傾向があるのか。人材育成・教育コンテンツ開発のヒップスターゲートは、6月6日に発表した意識調査結果などのリリースの中で、「当事者意識の低さ」や「受け身の姿勢」を、特徴として指摘している。
「どっちもどっち」なのか
「当事者意識の低さ」や「受け身」と聞かされると、「今どきの若者は…」と、ついつい若手批判をしたくなる先輩・上司もいるかもしれない。が、ちょっとした問題を若手が抱えたままなのは、指導・教育をおろそかにしている先輩・上司の方に問題があるという指摘もある。
J-CAST会社ウォッチ「生意気な『勘違い』若手社員、実は素直だった 上司・先輩が注意しない風潮の被害者?」(2014年5月29日配信、野崎大輔氏コラム)でも、同様の指摘がなされ、コメント欄にもさまざまな反応が寄せられた。
同コラムは、先輩社員らから「問題あり」と聞かされていた若手社員が、実は素直で向上心があり、むしろ、厄介な若手教育には関わりたくないと考える上司・先輩に問題があるのでは、と疑問を投げかけている。
コメント欄には、「劣化しているのは上司・先輩のほう」といった若手側とみられる指摘や、上司・先輩側からの「問題あるやつは手をつけられないくらいひどい。だから放って置くしかない」といった声が寄せられた。
また、配信先のひとつ、「ニコニコニュース」では、同コラムに100件を超えるコメントが集まった(6月上旬現在)。
やはり、「若手VS先輩・上司」の対立の構図がうかがえ、
「注意くらいしてくれよ、黙ってみてるほうがたち悪い」
と若手側から上司らを批判するコメントがある一方、
「(コラムに登場するように、パワハラを意識して)無駄なリスクを負わないようにする(=面倒そうな若手を放っておく)のは社会人として当然」
と上司らの現状を肯定する声もあった。
もっとも、「先輩も教育に対して未熟だと思うし、後輩も教育を受ける事に対して未熟」と双方を戒めるような、「どっちもどっち」論も多かった。職場の信頼関係を築くにはどうしたらいいのか。世代や立場に関係なく、今後も議論を深めてほしい。(RH)