前回は、海外のヴァーチャルアシスタントに用件を依頼する話をしました。
(海外のヴァーチャルアシスタントというのは、用件や時間単位で、インドや中国に仕事を依頼できるタイプのサービスです。筆者はこれを活用しています)
海外のヴァーチャルアシスタントについては、「使える」という人と「使えない」という人に両極端に評価がわかれているようにも思えます。
わたしは「使える」と考える人ですが、使える使えないの境目は、たぶん頼み方の違いにあるのだと思います。
外国の低コストなサービスをうまく活用するには
日本人に物事を頼む場合は、あいまいな指示でもなんとかしてくれます。そんなかんじで、まずは適当にやっておいてください、といった指示でもなんとかしてくれる場合が多いといえます。依頼を受ける方は、本音では、そんな曖昧な指示はやめてくれとおもっているのでしょうが、うまく言い出せなかったりして、そのままデスマーチに突入することもあるようですが。
とにかく、日本の場合、あうんの呼吸や、なんとなくの指示が通用します。しかもそれが社内でしたら、なおさらでしょう。
しかし、社外に物を頼む、しかも文化も背景もしらない海外の人に物をたのむ場合には、そういう頼み方では、相手がいくら優秀でも的確に実行できません。
明確でクリアーな指示をする必要があるのです。
これは、日本企業が海外にアウトソースしたり、現地の人材を使ったりするのが苦手というのに通じる話だとおもっています。せっかく現地の人材が優秀で処理能力に長けていても、あいまいな指示のために、うまく動いてくれない場合があります。
それを、「使えない」と判断して、「日本人相手に商売するなら、日本人にあわせた空気の読み方を学んでもらわないと!」と憤慨するか、「低コストで優秀な人材を利用するためには、そのための指示の方法を身につけよう」とかんがえるかは分かれ目だと思います。
個人でも、後者のように考えれば、ちゃんと外国の低コストなサービスをうまく活用できるようになると思っています。