「歴史は繰り返す」
SONYは、2014年7月にテレビ事業を分社化し5000人の社員を削減、2015年3月期の黒字化を目指すと言っています。その方策が「フルハイビジョンの4倍の解像度がある『4K』など高精細テレビへのシフトを進める」などとあるのですが、このような現状をみると、目標達成について、とても楽観はできないでしょう。
固定費を削減することで、一時的に利益を出すことはできるかもしれませんが、そもそも4Kテレビが必要なのか?というところから始まり、その4Kテレビの市場においてもアジアの強力なライバルに勝てるのか?という問題があるわけです。
日本国内にいると「日本製品最高。アジア製品低品質」ということが刷り込まれており、すでにアジアの一部の企業は日本製を上回るコストパフォーマンスを出していることに気付きません。
しかし、かつては「日本製品は粗悪」と言われていた時代があったという歴史から振り返ってみても、普通の「歴史は繰り返す」に過ぎません。
このような現実を踏まえて、個人も、企業も、これからどのようなポジションを取るべきか考えなくてはならないのです。(森山たつを)