「日本製最高、アジア他国製は低品質」が打ち砕かれる日

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「歴史は繰り返す」

   SONYは、2014年7月にテレビ事業を分社化し5000人の社員を削減、2015年3月期の黒字化を目指すと言っています。その方策が「フルハイビジョンの4倍の解像度がある『4K』など高精細テレビへのシフトを進める」などとあるのですが、このような現状をみると、目標達成について、とても楽観はできないでしょう。

   固定費を削減することで、一時的に利益を出すことはできるかもしれませんが、そもそも4Kテレビが必要なのか?というところから始まり、その4Kテレビの市場においてもアジアの強力なライバルに勝てるのか?という問題があるわけです。

   日本国内にいると「日本製品最高。アジア製品低品質」ということが刷り込まれており、すでにアジアの一部の企業は日本製を上回るコストパフォーマンスを出していることに気付きません。

   しかし、かつては「日本製品は粗悪」と言われていた時代があったという歴史から振り返ってみても、普通の「歴史は繰り返す」に過ぎません。

   このような現実を踏まえて、個人も、企業も、これからどのようなポジションを取るべきか考えなくてはならないのです。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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