「宇宙飛行士」山崎直子さんが東大を「遊泳」 母校から世界へ発信動画

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   東京大学は、海外における知名度を高め、優秀な学生を集めようと、同大学工学部航空学科卒で2人目の日本人女性宇宙飛行士である山崎直子さんを起用した動画をYouTubeで公開した。

   「Explorer」というタイトルのこの動画では、山崎さんが東大に入学してから宇宙飛行士になるまでの想い出が描かれている。宇宙服に身を包んだ山崎さんが大学の教室や図書館、実験室や友人たちと遊んだクラブを巡り、学生時代を回想する。

グローバルマーケットで東大は…
グローバルマーケットで東大は…

   山崎さんは動画の中で「I realized the ending was just a new beginning.(終わりは始まり)」と語り、東大で学び巣立ったことが新しい未来を切り開いたということを示唆する。そして最後には、宇宙に飛び立った山崎さんの功績になぞらえて、「私たちの学生は高みにまで到達することが出来る」というコピー(英語)で締めくくる。

   この動画は、ポスター広告やウェブなどの幅広いメディアを使って展開されるキャンペーンの一環として制作された。

   制作を担当した広告代理店オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン代表の久保明彦氏は、同社のプレスリリースで「東京大学は、日本ではトップブランドを誇る大学ですが、残念ながらグローバルマーケットではまだあまり知られていないのが実情です。このユニークなキャンペーンが、東大ブランドの認知、理解の一助となることを願っています」と述べている。

   東大は、イギリスの高等教育情報誌が発表した、大学の「2014年世界評価ランキング」で、2011年にランキングが始まって以来初めて、世界のトップ10から脱落して11位となった。日本人初の国際宇宙ステーション船長を務めた「若田光一さんフィーバー」で日本人宇宙飛行士が注目を集める気運に乗って、東大は再浮上を狙う。ちなみに、若田さんの母校は九州大学だ。(岡徳之)

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