ヴァーチャルアシスタントの衝撃 「かおりさん」はこんなに働き者だった

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日本国内の人材はますます厳しくなる

   しかもクオリティがいいですから、これでは、日本国内の人材はますます厳しくなる。仕事が海外に移転してしまうという現象を目の当たりにするようなサービスです。企業はむかしからこういうことをやっていましたが、個人ベースでも海外の安い労働力を利用できる時代になると、考えさせられますね。

   もちろん、日本国内でないとできない仕事というのは、残ります。ヴァーチャルアシスタントに頼めない仕事としては、当たり前ですが、物理的な作業が発生するものや、お金の支払です。役所に何かを取りに行く。ハンコを押す。書類を印刷して送る。そういうことはヴァーチャルでは頼めない。

   しかし、役所に何かを取りに行く、ハンコを押す、書類を印刷して送るというのは、非効率の代名詞のようなもの。非効率なものを非効率で温存すればするほど、無駄で面倒な仕事が発生して、それで食っていけるひとも増えるんでしょうね。

   多くの人が心底、効率化が嫌いなのはよくわかります。効率化したら、インドや中国に仕事をもっていかれ、国内が空洞化してしまうからですね。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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