起業家の目がキラリ! 「そういう人材を抜擢すべきだ」と言われる人の行動パターン

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   先日、複数の国で起業している友人と飲んでいた時に、彼が各国の事業を任せられる人、任せられない人とはどういう人かという話になりました。

   結論としては、なにか問題が起こったときに「問題がある」と報告するだけの人には任せられない。「問題をこうやって解決したい」という人には任せられるとのことでした。

代案なく、文句だけ言ってくる人も

異国で「極限」を経験してみる
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   もちろん、報告を上げることは大切なことであり、マイナスポイントではありません。一般スタッフとして働いてもらう分には、それでOK。しかし、部長、事業部長レベルでは、それだけでは不十分。その役職には、解決策の提案が求められるということでした。

   当たり前と言えば当たり前なのですが、会社組織で働いたことがある人なら、問題の解決を部下に丸投げする部長、本部長に出会ったことは一度や二度ではないでしょう。彼らは、既に現場には疎くなっているので、具体的な案を出せない人も多いのですが、部下が出した案を理解できない、とんちんかんな理由で却下する、Go or No goの判断すらしない部長をみると、とても悲しい気分になります。

   このような資質の有無は、経験年数とは関係ありません。

   例えば、私がカンボジアで行っているサムライカレーという研修プログラムでは、大学生が「カレーライスの売り上げが下がっているので、カレーパンを作ってみたので売ってきていいですか?」とすかさず提案してくる人がいました。

   彼の話をすると、くだんの起業家は「そういう人を抜擢すべきだ」とのこと。

   もちろん「このカレーはカンボジア人には売れません」と代案なく、文句だけ言ってくる人もいます。そんな時に「課題は発見できましたね。では、それをどう解決しましょうか?それを提案し、実行するのがサムライカレープロジェクトですよ」と返すと、黙ってしまいます。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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