「顔合わせ」が「仕事」より大切? 日本からの「CEOへ表敬訪問」が大迷惑な理由

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   筆者は普段はベトナムに住んでいます。たまに日本に帰ります。

   そういうことは特に強調して伝えているわけではないので、普通にいろんなひとからコンタクトがあります。

   いちばん多いのは、メールで、「こんどお会いできませんか?」というもの。

「なんとなく会いたい」だけ?

何しに来たの?
何しに来たの?

   ごくふつうのメールですが、わたしはベトナムなので、文字通りにはお会いできません。

「私、普段はベトナムに在住しておりますので、スカイプなどでお話しませんか?」

と返します。すると、

「いえいえ、次回ご帰国された時にでもお願いします」

となります。

   これには少々頭を抱えています。というのも、仕事が取れなくなるということではなく、なんで、こういうひとは、私にコンタクトしてきたのか?ということです。

   なにか話したいことがあったり、仕事の相談をしたりするためにコンタクトしてきたのだと思うのですが、では仕事の話をしましょうというと、次回で結構だというわけです。

   かなり不可思議です。

   なにか用事があるのだから、スカイプでもなんでも、前にすすめばいいとおもうのですが、どうやら、顔をあわせることが、仕事をすすめることよりも大事のようです。

   そういうのを「表敬訪問」と呼ぶなどし、か要するに「なんとなく会いたい」というものだとおもいます。そういう方とお会いしてお話するのほど生産的でない時間の使い方はありません。

   逆にそういう方のアポをスクリーニングすることができるので、むしろ生産性はあがったのかもしれません。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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