対話の際に大切な「視覚情報」 その「聞き方」では信頼を失う

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   国家間の対立では歴史認識等の解消が困難な『障害』が厳然とあったりします。日本だけでなく世界的に対立の火種の大半は、何百年にもおよぶ思想や領土における障害が山積。そんな障害をについて「抜本的な解決方法とは?」と論じる評論家がいます。が、抜本的な方法などない、「棚上げ」くらいが妥当としか思えないケースが大半ではないでしょうか?

   障害とは、それだけ面倒なものなのです。

「パソコンと山のように積まれた資料の障害」をそのままにして…

パソコン作業をしながら、ではなくて…
パソコン作業をしながら、ではなくて…

   さて、職場に目をうつせば、「簡単に」取り除ける障害を取り除かない人がいます。具体的には対話=コミュニケーションの障害。具体的に対話のときにお互いを遮る障害物があると、対話自体の障害になりませんか?例えば、あなたが職場の先輩として後輩の相談を聞いたとき、

「じゃ、聞かせてくれる?」

   と耳を傾けながら集中出来ないことがありませんか?そんなとき、机の上にあるパソコンと山のように積まれた資料の障害があるのに、

『時間がないから、障害なんて気にしない』

   と手を抜いてしまったのです。これは対話する環境としては不適切。その反省から、別の機会で

「ちょっと待ってくれる。机の上を片すから」

   と、そのままメンバーに待機してもらいパソコンを閉じて、資料を一旦、隣の机に移動してみました。するとお互いの間に何も障害が無い状態になり、その後の対話を順調に対処することができました。後日、後輩から

「やはり、目の前を遮るものがあると気になっていました」

   と本音を聞かされました。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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