大概の人はたえかねて辞めていく
その際は、相手に心理的な打撃を与えるために、ドラスティックな人事がなされる場合が多いという。
「部下を昇進させ、その上司を降格させるなどしてひっくり返し、元上司に恥辱を与えるなど、良くある話です」
役職を取り上げられてしまっては、当然、給料もダウンする。
「日本では、一気に給料を半分程度にすることは法的に禁止されており、激変緩和措置といって、数年かけて半分にしていきますが、その途中で、大概の人は恥辱と居づらさにたえかねて辞めていきます」(同)
あるいはヒラ社員をターミネートする場合は、その上司に、その人材を村八分にするように、人事からお達しがくるという。
「あの部下の提案を全部潰しなさいとか、無視しろとか小学生のイジメなみのことをしなければいけない。
部下に酷い態度をとるのが嫌で辞めていく上司もいるほどです」(同)
まさに、ターミネーター(相手の息の根を止める者)だ。(佐藤留美)