会社が急速にグローバル化し、人事評価基準が「全世界拠点共通」になり、自分の評価がガタッと落ちる。
その後は、人事部や上司から少しでも仕事ぶりを向上させろと、英語やプレゼンテーション、ファシリテーションなどの研修漬けの日々が待ち受けるとは先週お伝えした通りだ。
「つまりは、相手の息の根を止めるということですよ」
しかし、この研修を受ける態度が悪い、あるいは研修後、仕事ぶりに目覚ましい成果が見られないと上司に判断された時には、究極の「お仕置き」が待っているそうだ。
日本に上陸して50年以上の歴史を持つ外資系金融機関のマネージャー香山雄一氏(仮名)が言う。
「しまいには、人事部がいうところの『ターミネート』が待っています」
これを聞いて筆者は、アーノルド・シュワルッツネガーが主演していた随分前の映画「ターミネーター」を思い出した。
ターミネートとはこれいかに?
辞書を引くと、「終える」「終結させる」といった意味のようだが……。
「つまりは、相手の息の根を止めるということですよ」(香山氏)
具体的には、9ブロック評価やその後の研修で、会社に出来が悪いと判断された人材の役職が取り上げられる。