若者社員「意外とやるじゃないか!」 もう止めよう「ゆとり世代は弱い」論

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「俺はカロリーメイトじゃねぇ」

   前職の人事部で新卒採用に携わった時に、ある女性社員がこんなことを言ってましたよ。

「私達はカーリング世代と言われてますけど、そういうのを見返すくらいに頑張ろうと思います」

   そして彼女は本当に頑張っていました。毎年大人がつけたネーミングによって彼らはある意味、偏見を持たれるわけです。憲法 第14条では

「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」

と定められています。私の超偏った意見を言いますが、若さや入社年度でゆとり世代とか〇〇型とひとくくりに決めつけるのは差別なんじゃないかとすら思えます。

   発表団体はそういう意図でやっているわけではない、というのも分かりますが……。

   ちなみに私は2000年度に大学を卒業しました。在学中に就職活動をしませんでしたから無職となり、その年には就職しませんでした。その年は「栄養補給食品型」と命名されています。

◆栄養補給食品型
ビタミンやミネラル(語学力やパソコン活用能力)を豊富に含み、企業の体力増強に役立ちそうだが、直射日光(叱責)に弱く、賞味期限(試用期間)内に効果(ヤル気)薄れることあり。

   私だって基本的に怒られるのは嫌ですから、試用期間中に上司や先輩に怒られたらやる気は下がりますよ。そして上司に

「やっぱ今年の新人は栄養補給食品型だから使えねーな」

とか言われたら「俺はカロリーメイトじゃねぇ」とムカついて辞めると思います。

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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