重宝されます! 「インドで働きたい日本人」に大注目

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インドビジネスのスペシャリストに

   ニューデリー郊外に作られている新興都市グルガオンでは、日本料理や西洋料理、中華料理を始めとした様々な料理屋がありますし、場所を選べば夜も普通に歩ける程度の治安状況です。食中毒になることもありますが(私は世界50か国以上に行きましたが食中毒になったのはインドとバングラデシュだけです)、まあ、1日寝てれば治るレベルだそうです。もちろん、個人差がありますが。

   シンガポールやバンコクと比べると数段落ちますが、まあ、対応できるレベルだそうです。

   現地で働いている人に話を聞くと、それ以上に辛いのは「娯楽が少ない」こと。

   インドは法律で夜遊びの店の営業が禁止されており、「女性がミニスカートでお酒をつぐ店」という時点で法律的にアウトだそうです。それ以上のサービスは望むべくもありません。それ以外の娯楽も推して知るべしで、実に退屈なようです。

   「昼間にゴルフとかテニスとかやるしかないんですよね。でも、夏は狂ったように暑いんです」健康的な生活をしたい、健全な遊びをしたい人にはいい場所かもしれません。

   ただ、東南アジアにもヨーロッパにも近いので休暇にはいろいろなところに遊びにいけるようですが。

   このような状況なので、インドで働きたいという日本人はものすごく重宝されるそうです。実際、何件か求人票を見せて頂いたのですが「メーカーでの何かしらの経験がある人歓迎」とか「インドで働きたいという意欲」とか、実に間口の広い業務要件になっています。

   また、企業側も出来たら日本人が欲しいのですが求職者が少ない事情もわかっており求人を出していないところも多いので

「もし、どこかインドで行きたい会社があれば、我々から企業様に直接ご連絡することも可能ですよ」

とのことでした。

   今後10年以内に中国を越えて人口が世界一になるとの統計予測も発表されているインド。労働環境はハードですし、インド人とビジネスをするのは非常にタフです。しかし、その地で力をつけ、インドビジネスのスペシャリストになれば、その後の可能性は広がります。

   人がやらない有望市場を狙いたいという人にとっては面白い就職先であると思いますので、意欲のある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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