「9ブロック」低評価組を待つ「地獄の研修」 通称「加圧トレーニング」の恐るべき実態

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研修態度を逐一チェック、笑おうものなら…

   想像したくない光景だ。しかし、こんなのは、まだまだ手ぬるい、そうだ。

   営業なら営業、開発なら開発で各自の専門性を鍛えるトレーニングが用意される。


別にそのくらいいいではないかという気がするが……。
「今までの営業研修と言えば、もちろん日本人社員向けの日本語によるものでした。ところが、グローバル化が進み、評価体系が9ブロックになって以降は、ワールドワイドの全オフィス共通のグローバル仕様に一変しました。ファシリテーション(会議などでの交流・参加支援)の強化研修なんかすごいですよ。黒人のジョナサンが白人のリンダのグループを仕切る画像が出てきたりするんだけど、日本人の僕らにとっては違和感あり過ぎてなんのことだかサッパリ(笑)。アメリカンコミック(漫画)を見ているみたいでバカバカしいったらありゃしない」(同)

   だが、あほらしいからスルーしておけ……では済まない。

   なんと、講師と同道する人事担当者から研修を受ける態度が逐一チェックされ、笑おうものなら、評価にさらにバッテンがつくという。

   そして、研修を受ける態度も悪いと判断されると、さらなる『加圧』が待っているというのだ。(佐藤留美、以下次号)

佐藤 留美(さとう・るみ)
ライター。企画編集事務所「ブックシェルフ」(2005年設立)代表。1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、現職。著書に、『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)、『凄母』(東洋経済新報社)、『なぜ、勉強しても出世できないのか?』(ソフトバンク新書)、『結婚難民』(小学館101新書)などがある。
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