「9ブロック」低評価組を待つ「地獄の研修」 通称「加圧トレーニング」の恐るべき実態

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   GEの完全なパクリ、9ブロックの導入により、日本にすっかり溶け込んだ外資系企業の評価基準がガラリと変わってしまったことは先日お伝えした通りだ。

   では、9ブロックのせいで低評価が付いてしまった日本人社員に、どのような「お仕置き」が待ち構えるのか?

人事部のトレーニング担当に凄まじい圧を掛けられる

そのトレーニングじゃなくて…
そのトレーニングじゃなくて…

   外資系IT企業セールスマネージャーの佐久間健司氏(仮名)は、「通称『加圧トレーニング』が待っている」と指摘する。

   といっても、芸能人などセレブがよくやっているあのダイエット用のトレーニングのことでは、もちろんない。

「人事部のトレーニング担当に凄まじい圧を掛けられる、地獄の研修のことです」(佐久間氏)

   たとえば、英語がイマイチ流暢でない人は、ビジネス英会話学校に通うように誘導されるという。

「数十万円かかる費用のうち数万円は会社が出してくれますが、残りはもちろん自腹です」(同)

   激務と英語学校通いを必死で両立させた後も、試練は続く。

「1か月に1回くらい、人事から何番会議室に行くようにと呼び出されるんです。そこで、待ち受けるのはナゾの香港人(笑)。その人がいきなり『ハ~イ! ハウ アバウト ユア イングリッシュ スタディ?』とか話しかけてくるんです。要は、英語面接によりその人の英語の上達具合をチェックしてくる。上達具合が手ぬるいようならさらに『加圧』するんです」(同)
佐藤 留美(さとう・るみ)
ライター。企画編集事務所「ブックシェルフ」(2005年設立)代表。1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、現職。著書に、『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)、『凄母』(東洋経済新報社)、『なぜ、勉強しても出世できないのか?』(ソフトバンク新書)、『結婚難民』(小学館101新書)などがある。
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