大人だって誰かに褒めてほしいんだ――。そんな心の渇いたビジネスパーソンの鬱憤を晴らす(?)キャンペーンをカルピスが行っている。
カルピスのキャンペーンサイト「オアシス銅像ファクトリー」では、自分の銅像の3Dデータを作ることができる。「あなたの働きっぷりは、江戸時代なら銅像が建つレベル」と評し、働く人を「賞賛」しようとしている。
3Dプリンタで出力
ウェブサイトで自分の職業を選択し、顔写真をアップロード、もしくはウェブカメラで写真を撮影すると、ものの数秒で自分の顔に似せて作られた銅像(風フィギュア)の3Dデータが生成される。
銅像には自分の職業名が彫られる。このデータはダウンロードすることができ、3Dプリンタさえあれば出力することが可能だ。多くの家庭にはまだプリンタがないが、出力サービスを提供する企業に依頼することも選択肢の一つ(別途、出力料金が発生)。
さらに、自分の仕事ならではの「あるある」話を投稿するコンテンツも。
たとえば、「ウェイトレス」では「しばらくお客さんが来なかったのに、1組来ると、その後立て続けにくる」。「美容師」では「みんなと休みが合わないので、つい休日も仕事仲間と過ごしたりしちゃう」など。
みんなそれぞれ違う職業で、しかし頑張っているとしみじみしてしまう。5月20日までに投稿されたエピソードの中から、最も「渇き」が感じられるものが選出され表彰される。そのエピソードを投稿した人には、自分の顔が刻まれた銅像がプレゼントされる。
誰かに褒められたい…
ちなみに贈呈される銅像(材質は石膏)のサイズは、台座の底から頭頂部まででおおよそ15センチ。いきなり自宅にとんでもない大きさの像が届くわけではないのでご安心を。
このキャンペーンには、働く人の渇きをうるおす飲料「カルピスオアシス」が、カラダだけではなく、そのココロまでうるおしたいとの願いが込められているという。
たしかに、大人になると誰かに褒められてうるおうということは減ってしまうように思う。自分で自分の銅像を建てれば、少しはなにかが満たされる……かもしれない。(岡徳之)