4月も後半。新入社員研修が終わり、それぞれの配属先で勤務を始めている新社会人も多いだろう。そんな新人たちを待ち構えているのが、先輩社員たちの目だ。新人というとつい上から目線で値踏みしたくなるのが先輩社員の心理。どんな新入社員なのか、そしてどのくらい仕事で使えそうかなど、先輩達の興味は尽きない。
「今年の新入社員ヤンチャなやつが多いらしい。闘う準備しとかな」「今年入社の新入社員の男子が、最近の若者の最たる例みたいなヤツでみんな苦笑い」など、ツイッターでも、今年2014年の新入社員に対する個人的な感想や風評が続々とつぶやかれている。
つい出てしまう学生気分
こんな風に注目の的である新入社員たち。しかし、研修で充分に社会人としての常識などを学んだはずとはいえ、入社当初の緊張がほぐれた頃、つい出てしまう学生気分の抜けない行動の数々には、充分に気を付けた方が良さそうだ。ツイッターでも、驚くような新人たちの事例が、報告され始めている。
「昼飯食って会社に戻ったら、今年入った新人が机に3台の電卓並べてキーを叩いていた。何してるのかとそっと後ろから覗いたら、『すげ~3台とも同じ答えだぁ』 とひとりごといってた…」
「今年の職場の新人は入社以来ずっと誰にでもタメ口だったんだが、ある日40代独身女性社員に『年下の男の子にタメ口で話されると好きになっちゃう』と言われた。次の日から彼は、年上全員に敬語になっていた…」などなど。この程度なら可愛いものだが、ことビジネスマナーに関しては先輩たちの視線は厳しい。
あいさつをしない、連絡なく遅刻・欠勤…
ちょっと古いデータだが、「カウネット わたしみがき」のアンケート「はたらく女性の『ビジネスマナー』に関する興味と現実」(2010年発表)によると、アンケートに答えた働く女性の83.3%が、新入社員のマナー違反に「イラッ」としたことが「ある」と答えている。具体的には「あいさつをしない」「電話対応」「タメ口」「敬語」「連絡なく遅刻、欠勤」などが上がったようだ。このあたりのビジネスマナーは、基本の基本であるだけに、先輩を苛つかせて取り返しがつかなくなる前に、しっかり押さえておきたいところだ。 (NF)