ねたまれて挫折する「完璧主義」タイプ
次に、いわゆる「普通に仕事がバリバリできそうなタイプ」も、挫折することがあります。原因は周囲の嫉妬。ある有名大卒の女子は、「社会貢献したい」と目を輝かせていたのに、就職してから心の病になってしまいました。聞けば、「お局」的な先輩から、仕事の小さなミスをネチネチ追及されているとのこと。同僚の前でこれ見よがしに「どうして毎回、同じことを言わせるの!?」と叱られるうち、何をするにも萎縮するようになっていきました。
「お嬢様系」女子大出身の同期は、愛想もよく、てきぱき仕事をこなしている。そんな同期を見て、ミスばかりの自分が惨めになってくるのです。完璧主義なので、仕事のできない自分が許せないのですね。
高学歴女子の陥りやすい罠、それは完璧を求めすぎる性格にも由来しています。子供の頃から努力家で、コツコツ目標を達成することに喜びを感じてきた、高学歴女子。努力は必ず報われる、何でも「100点」を目指したい。何だかんだ言って、そんな真っ直ぐな「私」が好きなのです。ところが実社会では、真っ直ぐ進もうとしても横から足を引っ張る人がいたり、「その真っ直ぐさが気に食わない、生意気だ」と言われたり。
上司も、「不思議ちゃん」から「完璧主義タイプ」まで、さまざまな高学歴女子が入社してきて、どう扱って良いのか分からないのかもしれません。もし、あなたの職場に「使えない」と認定されてしまいそうな高学歴女子がいたら、時々でいいので「大丈夫?仕事しんどくない?」と、温かい一言をかけてあげて下さい。(北条かや)