「その真っ直ぐさが気に食わない、生意気だ!」 高学歴女子が「使えない」認定される時

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   はじめまして、北条かやと申します。以前は会社員をしていましたが、今は文筆業(ライター)をしています。この連載では「女子とキャリア」をテーマに、メガネ越しの「女視(じょし)力」を発揮し、最新の話題なども取り上げていく予定です。

   初回にスポットを当てるのは、「使えない高学歴女子」。学生時代は優秀だったのに、企業に入ったとたん、上司や先輩から「あいつは使えない」認定されてしまう女子のことです。彼女たちはなぜ「使えない」と言われてしまうのか。

「君、変わってるね」は褒め言葉ではない

「完璧主義」が邪魔をして…
「完璧主義」が邪魔をして…

   いわゆる「有名大」を出た女子の中には、「社会に貢献したい」という強い意志をもつタイプが多いものです。自分は恵まれて育ってきた、という意識もあるため、その御恩を社会に返したい、「広く社会の役に立ちたい」というような、利他的な欲求をもっていたりするもの。

   そんな彼女たちは、外資系コンサルや大手金融、マスコミ、出版社など、社会に与える影響力が大きそうな会社に就職します。優秀な女子を「管理職候補」として採用する企業も多い。ところが一部の高学歴女子は、就職してから大きな壁にぶち当たってしまうのです。挫折しやすい傾向にあるのは、主に次の2つのタイプでしょうか。

   1つは、「変わり者」扱いされてしまうタイプ。「不思議ちゃん」系の高学歴女子に多いのですが、何となく周囲から浮いてしまうパターンです。ある有名大卒の女子(Tとします)は、学生時代から趣味に没頭し、独自の世界を構築。就活ではその熱心な部分が評価され、大手企業から内定を得ます。「よし、頑張るぞ!」と入社したものの、周囲に馴染めません。

   上司は、「Tさん独特の感覚はいいんだけどねぇ…もっとこう、顧客目線で考えてみてよ」と言うけれど、そもそも自分のどこが「独特」なのか、よく理解できません。世間話も飲みニュケーションも苦手です。軽いシモネタを許容したり、積極的にお酌をしたりするなどの身体技法を身につけていないので、何となく周囲との距離が縮まらない。仕事の場でも徐々に「浮いている」感じになっていき、「何か苦しい…でもその理由が上手く言語化できない…」と(人生で)初めての挫折を味わうのです。

北条かや(ほうじょう・かや)

1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。著書に『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』。ウェブ媒体等にコラム、ニュース記事を多数、執筆。TOKYO MX「モーニングCROSS」、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」(2015年1月放送)などへ出演。
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【ブログ】コスプレで女やってますけど
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