上司からの「飲みの誘い」、必ず・大体「応じる」が約8割 新社会人は「飲み会」臨戦態勢?

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   上司や先輩が、2014年の新社会人を「飲み」に誘ったらどうなるか――ある意識調査の結果によると、新社会人の8割近くが「必ず応じる」「大体応じる」と答えた。彼らは、誘いを待っているのか、それとも「断ると不利益が生じるかも」と怯えているだけなのか。

   宝酒造が2014年春に公表した「新社会人と上司のお酒に関する意識調査」の結果によると、上司や先輩から飲みに誘われた場合の対応をきいた質問に対し、「必ず応じる」が18%、「大体は応じると思う」60%と、合わせて78%が基本的に応じる姿勢を示した。また、「2回に1回程度は応じると思う」は13%、「3回に1回~」も3.5%おり、「あまり応じないと思う」は、わずか5.5%だった。

飲み会参加の理由、新入社員と上司の間にズレ

乾杯!は楽しくいきたい
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   こうした調査結果をみて、「今どきの若手は、飲みに誘われるのを迷惑がっていると思っていたが、そうでもないのかな?」と受け止める上司・先輩もいるかもしれない。しかし、それは早計のようだ。

   飲みの誘いに(部下や若手が)応じる理由(複数回答)について、上司らの回答の1位と2位は、「お酒を飲む雰囲気が好きだから」(53.8%)と「お酒が好きだから」(38.6%)だった一方で、新社会人らの1位と2位は、「飲みに行くのも仕事だと思うから」(61.9%)と「上司・先輩の性格や考え方を知りたいから」(49.2%)。両者間の意識のズレが垣間見える。

   ほかの項目をみても、「(行かないと)仕事に影響すると思うから」と答えた新社会人が31.2%いるのに対し、上司では13.2%、また「上司・先輩に嫌われたくないから」も、新社会人28.6%、上司9.6%と「ズレ」が顕著に認められる。「飲み」への参加に対し、上司らが「酒や雰囲気が好きなんだろ」と気軽に捉えているのに対し、新社会人はかなり「義務感」をもっているという構図が描けそうだ。

アドバイスのつもりが、いつしかお説教に…

   また、先に出た項目の「飲みに行くのも仕事だと思うから」(新社会人61.9%、上司31%)の解釈にもズレがあるかもしれない。上司は、「飲みに行くのも仕事だ」、だから大切であり当然参加するべきだ、と考える一方、新社会人の中には、「飲みに行くのも仕事だ」、だから残業代って出るんですよね、と捉えている人もいるかもしれない。

   調査結果を公表した宝酒造では、「飲みの誘い」に応じる理由に関する、上司と新入社員の意識のズレについて指摘しつつ、

「新入社員が会社に馴染めるようにとあれこれアドバイスをしていたつもりが、気づけば昔の自慢話やお説教になっていた、なんてことにならないよう上司や先輩のみなさんは気をつけなければいけませんね」

と注意を促している。

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