プノンペンで「全員がハッピーに」なる方法 「『かわいそう』もうやめよう」再論

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顧客が喜び、会社が利益を上げ、人材が成長する

   もちろん、こうやってAmazonが光を当てても全ての本が日の目をみる(売れる)わけではありません。月替わりセールは70冊も選ばれるので、ランキング上位にならない本も多数あります。育つ芽がなかったところに光を当ててもうまくいかない場合もあるのです。しかるべきものに、しかるべきタイミングで光を当てることが大切なわけです。

   私がプノンペンで生活をしていて感じることは、「この街は、光を当てれば伸びるステージに入った」ということです。

   我々先進国のビジネスパーソンが、優秀な(もしくは普通の)カンボジアの人材を使ってビジネスをすることで、顧客が喜び、会社が利益を上げ、人材が成長する、全員がハッピーになる仕組みを作ることが出来るようになると感じているのです。

   実際、日本人を含む、多くの国の起業家達や大手企業の人たちがこの国でビジネスをはじめており、大きな成果を出しています。その状況を踏まえて、より多くの人がプノンペンでのチャンスを掴んでくれると、この街はもっと面白くなるだろうと感じているのです。

   カンボジアといっても広いですから、まだまだ「かわいそう」が必要な地域も多数あります。でも、そこだけに目を向けず、プノンペンに光をあてて、日の目を見ることができる場をつくりだし、多くの人をハッピーにする日本人が増えたらなと思うのです。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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