どんな贈りものも、本人からの肉声のメッセージにはかなわない――。
オーストラリア郵便は昨(2013)年、ウェブを活用した新たな荷物の配送サービスを始めた。「Video Stamp」(ビデオ切手)と呼ばれている。小包に貼る切手がQRコードになっており、投函から12時間以内に専用のスマートフォンアプリから指定されたサーバに15秒間の動画を投稿する。
QRコードをアプリで読み取ると、動画が再生
動画の投稿が完了し、荷物の受取人が切手のQRコードを先ほどのアプリを使って読み取ると、動画が再生される。非常にシンプルな仕掛けだが、例えば遠く離れて暮らす知人や親戚にお歳暮やクリスマスプレゼントを贈る際には季節の挨拶を添えられたりする、心温まるサービスだ。
スマートフォンを持っていない人も、パソコンからオーストラリア郵便のサイトにアクセスし、動画に割り振られたコードを入力することで視聴することができる。また、動画は投稿から90日間サーバに保存され、さらに手元に保管しておきたい場合には、アプリ内でダウンロードが可能だという。
2014年1月末までに、Video Stamp を使って49の国に向けて700万の動画が送られたそうだ。これはいい、ぜひ日本でも導入してほしい。(岡徳之)