『「できる人」という幻想 4つの強迫観念を乗り越える』(常見陽平、NHK出版新書)。著者は、著述家で人材コンサルタント。『普通に働け』『「就社志向」の研究』など著書多数。2014年4月11日発売。740円プラス税。NHK出版新書サイトによると、
「コミュニケーション能力を磨き、即戦力としてグローバルに活躍し、会社が頼りないなら起業しろ――。いったい、日本はいつまで『できる人』という幻想を追い求めるつもりなのか? 雇用や労働の常識を問い直し、日本のビジネスパーソンを強迫し続ける幻想の正体に迫る。若者よ、『できる人』を目指すな。社会よ、若者の可能性にかけるな」
著者が指摘する「4つの強迫観念」のキーワードは、即戦力、グローバル、コミュニケーション能力、起業。4ワードの分析を通し、「できる人にならなくては」という、現代にはびこる幻想に(急?)ブレーキをかける。著者は本書について、近年自身が取り組んできた、「すごい人にならねば」と強迫する社会や安易な自分磨きに走る風潮などへの批判の集大成だ、と位置付けている。
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