国民的番組として32年間、お茶の間だけでなく、会社員らの昼休みも和ませていた「笑っていいとも!」が終了した。長寿番組にありがちなマンネリ化などで視聴率は低迷。打ち切りが発表された昨(2013)年10月には、ネット上で残念がる声よりも「ショックだけど、やっぱりね」「やっと終わるのか」など、どちらかというと「終わっていいとも!」な声が目についたほどだった。
しかし3月31日(2014年)、割とあっさり終わった昼間の番組終了に続き、「夜の部」として、歴代レギュラー陣が勢揃いしての3時間におよぶ生放送「笑っていいとも!グランドフィナーレ 感謝の超特大号」が放送されると、(関東で)視聴率28%を記録。いざ終わってみれば、その存在の大きさに改めて気づかされ、まるで祭りが終わった後のような寂しさと喪失感に襲われる「タモロス症候群」に陥っている人も多いとか。
「やっぱりお昼はタモさんがいないとな〜」
ネットでは「も~、完全に、タモロスですよ。。。」「お店には常に売られているし、いつでも買える。そんな定番の牛乳。まさか、二度と飲めなくなる日が来るとは・・・。そんな感じです(笑)」「大切な誰かが亡くなったような気持ち」「お昼に何を見れば良いのか分からない」など、お昼の定番を失ってさまよえるタモロス症候群の人々のコメントが溢れている。
こんな状態でいきなり翌日の4月1日に始まった新番組「バイキング」が、視聴者に簡単に受け入れられないことは、想像に難くない。ツイッターには「12時からいいともの後番組バイキング見たけどなんかしっくりこないよな(>_<) やっぱりお昼はタモさんがいないとな〜」「いいともに戻らないかな〜」など「笑っていいとも」やタモリを懐かしがるコメントがびっしりと並んだ。
あるブロガーは「12時になって『お昼休みはウキウキウオッチング』というフレーズが聴こえなくなったのが寂しい。お昼の定食屋で何気なくテレビを見るとタモリの姿があったのが当たり前だったので、慣れないですね」と書いていた。
番組の内容に関しても、「つまんね」「打ち切り決定だな」など不吉(?)な意見も寄せられている「バイキング」。余程面白い企画を立てないと、当分、「いいとも」の亡霊に悩まされそうだ。 (NF)