単なる自分のあこがれでは…
一方で、実行につながらない意識の高さもあります。たとえば、
・海外部門のエースとして、バリバリと新規事業を打ち立てたい
・社会起業家として、尊敬を集める人になりたい
・フリーランスとして、自由に仕事をして行きたい
といったもの。これはなんでしょうか?目標ではなくて、自分のあこがれ、自分がなりたい「状態」を表しているに過ぎません。何かの成果を残した結果としてそういう状態になるのであって、これ自体は目標でもなんでもありません。
「意識だけは高いが、実行がちぐはぐなタイプ」の人の意識や目標をきいていると、この手の状態についての意識が妙に高いタイプが多いのです。
そういうタイプでも、長い目でみてあげると実行もついてくるかというと、そうではありません。いくら待っていても、こういうタイプの目標からは、成果はでてこないのです。これが、よくいる「意識の高い」(笑)タイプです。
面接などで後者の「目標」を掲げた場合、意識が高いとは受け取ってもらえず、失笑を買ってしまいますので注意しましょう。
こうした内容も含め、仕事選びや就職のヒントに関して、拙著『英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?』という電子書籍に考えを纏めています。もし、就職で悩んでいる方がいれば、手にとっていただければ幸いです。(大石哲之)