「意識だけ高い」タイプは、長い目でみても「残念」なだけ

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   前回の記事では、「意識だけは高いが、実行がちぐはぐなタイプ」について取り上げました。インプットだけはするけれども、なかなかアウトプットにつながらない。世界一周をするけれども、そのあと何かするわけではなく意識だけが高まっておわり。

   そういう、意識だけが高まったけど、何かアウトプットにつながったことがないという経験をしたことは多いと思います。社会人でも経験ありますよね。自己啓発したけれども、意識は高まったけど、何もうまれなかったと。

実行につながるかどうか

「高みをめざす」のは結構ですが…
「高みをめざす」のは結構ですが…

   どうしてそういうことになるのでしょうか。

   これは、意識が高さをもう少し解剖して考える必要があるのです。

   実行につながる意識の高さと、そうでない意識の高さがある。

   実行につながる意識の高さとは、具体的な目標です。

   例えば、

・エベレストに登りたい
・待機児童をゼロにしたい
・ネパールの人が搾取されずに自立できるためのファッションブランドを作りたい

これらは、自分が解決したいこと、変えたいこと、実現したいことにフォーカスしています。これは達成可能な目標で、測定もできるので、目標を実現する具体的なステップが描けるのです。目標が多少高くて手が届きそうになくてもいいのです。この手の目標は、高ければ高いほど、アンビシャス(志が高い)だと言われます。

   こういう目標を立てていれば、将来の見込みがあります。なかなか実行がうまくいかなくても、それは良い失敗。きっとそれを乗り越えて、実現に向かっていくでしょう。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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