豊臣秀吉に学ぶ!?「ムチャ振り」の対処法 「存在感」はこうすれば高まる

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高い評価につなげるには?

   では、振られた仕事をどのように活かしていくべきか?やはり、高い評価につなげていきたいもの。仕事というものが、ほとんどが振られることによって成立しているのであれば、それにどう取り組むかによって、ビジネスパーソンとしての評価が定まります。

   仕事を振る側の人間はなぜか、振った相手が必ずやってくれるものと思っています。もちろん振り上手な人は、失敗のリスクや、自分の責任を考えることもあります。しかし普通の人は、根拠のあるなしにかかわらず、仕事を頼んだら相手がやってくれるものと思い込んでいるわけです。こうして振られた仕事には、振った人間から見て、大きく分けて3つの結果が生じます。

   1つは、言った通りにやってくれた。世の中には、振られた仕事を「こなす」人が大勢います。「こなす」とは、言われたタスクを過不足なく、無難に片付けること。評価で言えば、「期待値通り」です。振った側の人間にとっては、ありがたい存在ではあるけれど、決してそれ以上ではありません。振った相手に感謝はしても、あくまで振る側の「予想通り」の結果であり、その次も、「まあ、あいつに振っておけば無難でしょ」という感覚で、同じような仕事を振る可能性が高くなります。場合によっては、ただの「使い勝手のいい人」と認識されてしまいます。

   2つ目は、期待通りの仕事をしてくれなかった。この場合、がっかりしながらも、「次はきっとやってくれるはず」と次回に望みを託す場合もあるし、「今回は無理だったのかな」と判断し、次回はもう少し振る仕事のレベルを下げるか、指導をしようと考えるかもしれません。もしくは、「今後頼んだらマズイな」と見切りをつけることもあるでしょう。

   3つ目は、期待値以上の仕事をしてくれた。この場合は、振った側に驚きや感動を与えたことで、振られた側の存在感が増します。「次もまたお願いしよう」と思うだけでなく、「他の仕事もできるかもしれない」「もっとレベルの高い仕事を任せてもいいんじゃないか」と、さらなる可能性を期待するようになります。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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