豊臣秀吉に学ぶ!?「ムチャ振り」の対処法 「存在感」はこうすれば高まる

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   上司から部下など、上から下へという仕事の発注・受注の関係、構造がある場合、あたかも突然のゲリラ豪雨のように、仕事が降ってくることがあります。ただ、もちろん、振り上手な人は、きちんと計算して仕事を発注します。しかし、多くの上司や先輩は、かなり気安くムチャ振りをしてきます。

   あなたにムチャ振りをしてくる上司や先輩(場合によってはお客様)も、さらに上からムチャ振りをされたかもしれない、という事情はあるかもしれません。そのため、振られる側にとって想定外のタイミングで仕事を発注してくるのですが、その振り方に多くの問題が潜んでいます。

ムチャ振りからは逃れられない

『無茶振りの技術』が3月に発売された
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   では、降って(振られて)きた仕事を断ることができるのか。たいていの場合は、振る側の人間は、その仕事を「この人に振る」と決めているため、振られた側に「ノー」と断る選択肢はありません。大河ドラマ『軍師官兵衛』に登場する、戦国時代を終わらせた時代のリーダー豊臣秀吉も、「主人は無理をいうなるものと知れ」と言っています。

   秀吉は、織田信長に部下として仕えた人物。現代の基準からは想像もできないようなムチャ振りをされていたに違いありません。その無茶なリクエストに高い水準で応えていたからこそ、あれほどの立身出世ができたのでしょう。

   つまり、いつの世も、仕事をしている人は、降ってきた仕事を受け止め、それをきちんとこなして返すことを常にやっています。それは現代の会社においても、いたって普通のことなのです。ただ、どんなボールが上から降ってくるのか、そのボールをどんな環境で、どのタイミングで、どのように受け止めるかが違うだけ。要はとらえ方次第なのです。

   できれば「前向き」に仕事を受け止めたいもの。ただ、それよりも振られてきた仕事を自分が引き受けなければならない、つまりムチャ振りからは逃れられないということは常に念頭に置いておいたほうがいいでしょう。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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