あなたの会社にも「STAP社員」いる? ピンチになると記憶を消し「初期化」、会社を辞める

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失敗を繰り返さないために、どうすべきかを考えさせる

   「打たれ弱い若手社員」は、4年前の時点でも「取り扱い方」が論じられている。「プレジデント」2010年9月13日号では、原因として、社会人になるまでに人間関係の訓練ができていない、またいわゆる「縦の関係」の経験が不足しているため、上司と部下といった上下関係によるプレッシャーに耐えられない、といった点を挙げている。対処法としては「どの仕事のどの部分がよかったか」をほめ、さらに当たり前のことでもきちんとこなしていればそれもほめることが重要だとしている。一方で叱る際には、人間性を否定するやり方は禁物で、事実を伝えながら「同じ失敗を繰り返さないようにするにはどうしたらいいか」を自分で考えさせることが必要だと書かれている。

   精神的に弱い若手社員を皮肉る意味で使われたSTAP細胞は、今や本当に存在したのかどうかが疑われている状態だ。「世紀の発見」と持ち上げられた理化学研究所の小保方晴子氏も、表舞台から姿を消した。まるで「不都合な真実」を記憶から消し、自らを「初期化」しているかのように……というのは言い過ぎだろうか。

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