「意識が高い学生」が就活で撃沈 「世界一周」すら役にたたない理由

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インプットを自慢しても、実績にならない

   最近、学生の世界一周が流行っています。一昔前の世界一周は、バックパッカー旅行で、如何に安く旅行したか、いかに危ないところにいったかといった旅の技術を自慢していましたが、現在の世界一周は、世界で起業している有名な人に会いに行く旅です。

   シリコンバレーの投資家や、アジアの社会起業家などの元を訪れて、話を聞く。そして意識を高めていくという旅です。

   しかし、余りに流行ってしまったので、スタンプラリーのようになってしまっているとも聞きます。有名人にあった数を競って、有名人の話で悦に入ってしまう。

   本当は、世界一周から帰ってきて、その経験を活かして何をするかです。世界一周したこと自体がスゴイわけではありません。それは単なるインプット。そのインプットを、アウトプットに変えられないと、評価される人材にはなれません。

   面接で、世界一周したこと自体を喋って撃沈するのは、そういうことです。インプットを自慢しても、実績にならないからです。

   こうした内容を含め、仕事選び、就職のヒントに関して、拙著『英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?』という電子書籍に考えを纏めています。もし、就職で悩んでいる方がいれば、手にとっていただければ幸いです。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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