親のすすめで公務員に」「跡取りなんだから地元で就職しろと親に言われて、泣く泣く都内の内定を蹴って地元企業に就職」……など割とよく聞く話だ。大学出たての若者の将来に口を挟む親は今どき珍しくないが、近ごろは、夫と仕事の間に割って入り、「嫁」が影響力をふるう例が横行しているらしい。
家庭内のことで「嫁の尻にしかれる」夫は以前から少なからずいたろうが、今や仕事の話も例外ではなくなったのか。ツイッターをみると、「奥さん反対で泣く泣く転職を断念」といった話をよく耳にするという指摘などが並んでいる。
「妻を説得できないなら大成は難しい」の声も
こうした事例は、ダイヤモンド・オンラインでも特集された。「(略)男の決断を揺るがす『嫁ブロック』の実態」(2014年2月配信、丸山貴宏氏)によると、せっかく転職活動先から内定が出ても、「聞いたことない会社だからだめ」「幼稚園で恥をかく」などの「嫁ブロック」にあい、男性が転職を諦めるケースが最近ふえているという。
同記事への反応は、「男性が情けない」「男性がかわいそう」といったものばかりではなく、ネット上では、「中途採用において候補者のパートナーの理解は大事と感じる経験何度もあり」「妻を説得できないなら、いずれにしても大成は難しい」と、嫁の介入(ブロック)に比較的肯定的な声も並んでいた。
中には、「そんなの男に限った事じゃない!」という女性からの、「夫の反対で働けない、転職できない妻は、もっとたくさんいる」という考えさせられる意見もあった。(NF)