社内研修でチェックされる「出世の上限」 こんな言動は「あっ、課長止まりの人だな」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています
わが社の次世代を担う"グローバル・タレント"を育成する――。

   そんな目的から、「エリート研修」を施す企業が増えている。

   もっとも、今に始まった話ではない。私が記憶する限り、2000年前後、企業はエリート人材の海外MBA留学枠を減らす代わりに、「企業内大学」といって、海外MBAの授業内容を自社仕様にカスタマイズしたような研修を施すようになった。

   既に、そうした研修機関から、執行役員を続々輩出しつつある。

そもそも、研修って効果があるのでしょうか?

社内研修は油断大敵、なぜなら…
社内研修は油断大敵、なぜなら…

   エリート研修とまではいかずとも、各企業では、年々、複雑化するビジネスに対応するために、ファシリテーション研修やコーチング研修など研修のラインナップを拡充している。

   中には加速するビジネススピードに対応するために、2~3年おきに研修内容を見直すなんて企業もある程だ。

   だが、そもそも論だが、こうした研修は効果があるのだろうか?

   取材した限りでは、「研修内容と現実の仕事がかい離している」「研修内容を反映させる場がない」「研修後、モチベーションが高まるのはせいぜい2~3週間だけ。あとは元通りにもどるだけ」なんて声を散々聞かされる。

   そこで私は、複数の企業の人事担当者や人事コンサルタントにこんな質問をぶつけてみた。

「そもそも、研修って効果があるのでしょうか?」

と。

   すると意外な答えが返ってきた。

佐藤 留美(さとう・るみ)
ライター。企画編集事務所「ブックシェルフ」(2005年設立)代表。1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、現職。著書に、『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)、『凄母』(東洋経済新報社)、『なぜ、勉強しても出世できないのか?』(ソフトバンク新書)、『結婚難民』(小学館101新書)などがある。
姉妹サイト