「インターナショナル面接官」が聞きたい8つのポイント アメリカ人50人を評価して見えてきたこと

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「短所」をチャンスに!さらに自分を売り込むためのポイント

5) 「短所」は「機会」だと思え!

例えば、アメリカで真面目に勉強して仕事をしてきた人の中には国際経験があまりない人もいます。そういう人から「自分には国際ビジネスの経験が足りない。だからこそ、ミシガン大学のMBAの強みである海外での実践的なプロジェクトに参加したいのだ」と聞くと、「短所」が「機会」にポジティブに変わっていると感じます。

6) International Experience

MBAでも新卒採用でもキャリアチェンジでもこの質問が聞かれるケースが増えてきているのではないでしょうか。ここでも重要なのは「行った国の数」でもなく「仕事を成功させた業績」という成果だけでなく「どんなカルチャーショックを受けて何を学んだか」です。

7) 具体例で補強せよ

この連載でも、書けないことは多いながらも具体例を示すことを心がけています。「海外でのプロジェクトに興味がある」というのと、「6人7国籍のチームで米企業のコンサルティングを行って多様性あるチームをマネジメントする楽しさを知ったので、海外プロジェクトでさらに能力を伸ばしたい」というのとではどちらが説得力がありますか?

8) 質問は「興味」を示すチャンス

面接の時間が押していても、最後にQ&Aの時間は必ず取ります。アメリカでは、授業やミーティングだけでなく、面接においても「質問しないのは興味がないのと一緒」です。「知人を通じてこういうカルチャーだと聞いたのだが本当か」など、興味を示しつつ面接官が気持ちよく答えそうな質問を用意しましょう。

   いかがでしたでしょうか?当然仕事の能力があるのが大前提ですが、こうしたキャリアの語り方を身につけることは、就職、転職、さらには組織の中でのキャリア形成にも役立つのではないかと考えます。(室健)

室 健(むろ・たけし)
1978年生まれ。東京大学工学部建築学科卒、同大学院修了。2003年博報堂入社。プランナーとして自動車、電機、ヘルスケア業界のPR、マーケティング、ブランディングの戦略立案を行う。現在は「日本企業のグローバル・マーケティングの変革」「日本のクリエイティビティの世界展開」をテーマに米ミシガン大学MBAプログラムに社費留学中(2014年5月卒業予定)。主な実績としてカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルPR部門シルバー、日本広告業協会懸賞論文入選など。
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