「女性にとってのホワイト企業」、男性の利益と対立するのか

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   女性にとって働きやすい会社とは? 経済産業省は「女性のキャリア促進」「仕事と家庭の両立サポート」を二本柱に「方針」「取り組み」「実績」の面から女性活躍推進に優れた企業を選定し、「なでしこ銘柄」として発表する事業を行っている。

   2014年3月3日発表の13年度版では、「三菱商事」「花王」「KDDI」「ロソン」など有名企業26社が選出された。

「働きやすさ」と「働きがい」を兼ね備えた企業

   女性が働きやすく、活躍しやすい会社は、ワークライフバランスにも優れている。このように先進的な会社なら男性にとっても働きやすいのかというと、まだ必ずしもそうとは言えないのが現状のようだ。ネットには、女性上司との向き合い方に悩む男性社員からの相談や、「感情的な女性上司がイヤ」「女ばかりの職場はやめとけ。人間関係が大変だ」など職場環境への女性進出に慣れない男性のネガティブな本音も見受けられる。

   一方で、女性を重用することのメリットを感じる男性もいるようだ。President Online「『女が働きやすい』と男は何かトクするか(1)」(13年11月配信)によると、女性を重用する会社は業績も平均以上との内外のデータがあり、今や「女性管理職率」が、投資家が企業の経営の質を見極める最重要項目になっているという。

   つまりグローバル化、ダイバーシティ促進が進む今の日本の企業環境では、職場での性差や文化の違いによる摩擦には、多少とも目をつぶらなければならないということ。そして目指すのは、多様な人材がそれぞれの特性を生かして働ける職場。誰もがワークライフバランスを尊重して働ける環境だ。

   2013年に経済産業省監修で出版された『ホワイト企業 女性が本当に安心して働ける会社』で注目された、同省の担当女性室長で、四児の母、坂本里和さんを取材した「女性にとっての、ホワイト企業とは何か? 『ゆるキャリ』を容認するのが、いい会社か」(東洋経済オンライン 13年12月配信)によると、女性にとってのホワイト企業とは、「働きやすさ」と「働きがい」を兼ね備えた企業。しかし女性の便宜を図るあまり、他の社員にしわ寄せがきているような会社ではなく、全社的な働き方改革に成功し、社員の生産性向上、効率化に繋げた企業だそうだ。

   ネットユーザーからは「ほんと、そう!だから男女問わない働き方の見直しが大事!」「多様性とは何かを考えさせられる話」などの意見が集まっていた。(NF)

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