五輪の舞台で、どん底から一夜にして華麗な復活という、まれなドラマで多くの人を感動させた浅田真央選手。ネット上では、今もその余韻に浸るコメントが後を絶たない。
「あれはもう勝敗とは別次元の滑りだった」「言葉にならない素晴らしさ、美しさ、けなげさ」など、フリーの滑りに感動したという人もいれば、「結果は大事、でも、それ以上に自分の中に大事にしてるものがあるところに感動」「メダルを取ること以上に、最後まで諦めないという大切なことを教えられた」など、その姿勢から学んだという人も多い。中には、自分の仕事の取り組み方と重ね合わせて感想を述べる人もいる。
メンタルの強さと、目標設定の高さ
誰もが多かれ少なかれ、他人の評価にさらされている。ビジネスパーソンは仕事の実績で、五輪選手はメダルや順位で厳しく評価される。ビジネスパーソンを評価するのは上司だが、五輪選手にはメディアや、様々な立場の人々の目が注がれる。中には、ジャンプに失敗した浅田選手をムチ打つかのようなコメントをした、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長のような人物もいる。
もし自分が、こういう現場の気持ちを汲み取れないお偉いさんに、親分面で言いたい放題言われるとしたら…?
東洋経済オンライン「浅田真央とキムヨナ選手に見る一流の働き方」(2014年2月22日配信)によると、重圧に負けず、ノーミスでフリー演技を滑り「最善を尽くして、自分のできる演技をすべて見せることができた」とコメントしたキムヨナ選手のメンタルの強さと、目標設定の高さも、見習うべき一流のプロフェッショナルの姿勢だという。
記事を読んだ人からは、「他人の評価を気にせず自分の理想の仕事、サービス、パフォーマンスを追求し続ける姿は心を打たれますよね」「確かに周りの評価ばかり気にすると、自分を見失う」などのコメントが寄せられていた。(NF)