就活は「花形100メートル走」でなく、「400Mハードル」をめざせ

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自分が活躍できる場所、フィットするフィールドを探すこと

   私は海外就職の話をすることが多いのですが、これは、普通のひとでも活躍の機会がまだ多いということから、チャンスがあるのではと提案しています(国内でもチャンスがあれば、もちろんよいのです。たまたま私が海外の事情にくわしいというので紹介しているということです)。

   たとえば、私が過去にインタビューした水野さんは、日本では3流大学の文系卒業で、就職活動ではブラック気味の会社しか内定がでず、結局、就職せずにホストクラブで働いていました。その彼ですが、現在は、インドネシアで日本人が起業した商社に就職して元気に働いています。

   もちろん、私は、すべての海外就職がうまくいくといっているわけではありません。向き不向きもあるでしょう。言いたいのは、仕事選びというのは、自分が活躍できる場所、フィットするフィールドを探すことだということです。

   水野さんの話に戻ると、インドネシアの仕事はかなり激務で給与はそこそこ、もちろん総合商社より条件は格段におちます。しかしそんなことはどうでもいい、彼は全力で仕事に打ち込み成果もだしてきています。そして、なにより人生でいちばん今が楽しいと言っています。

   彼は、自分なりの居場所を見つけたのです。

   仕事選び、就職のヒントに関しては、拙著『英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?』という電子書籍に考えを纏めています。今回のテーマの話も載っています。もし、就職で悩んでいる方がいれば、手にとっていただければ幸いです。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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