上司のパワハラ「何とか止めたい」 労基署への相談は「匿名」じゃダメですか?

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   今回は、Q&Aサイト上の「お悩み」ではなく、J-CAST会社ウォッチのコメント欄へ(2014年3月4日に)寄せられた質問が対象。労働基準監督署に「上司のパワハラ」について相談したいのだが、匿名では無理だろうか、という内容だ。編集部が代わりに、厚生労働省東京労働局の総務部企画室に質問した。労働局は、労働基準監督署の上部組織にあたる。

   パワハラ相談は、匿名では受け付けられないのか、それとも匿名でも問題ないのだろうか。同企画室によると、

「自分で対応する際の参考として、一般的な知識や対処法を知りたい、という相談内容なら、匿名でも大丈夫です」

とのことだ。各監督署の総合労働相談コーナーで、電話でも受け付けているという。労働局にも同相談コーナーがある。

   しかし、具体的な内容に踏み込み、会社側への指導などを望むといったケースになってくると話は別だ。匿名相談では限界がある。

   基本的には、パワハラ問題の場合「取締法はないため、民事上の問題となる」。労働局ではそうした民事上の解決に向け、「個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律」に基づく解決援助の制度を用意している。

   何はともあれ、とりあえずは最寄の労働局や労働基準監督署の相談コーナーに相談してみるのが早道のようだ。

   今回の質問コメントは、記事「労働基準監督署にうまく動いてもらうための3つのポイント」(13年5月配信)に対して新たに寄せられた。

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