どうなる今後の日本
もちろん、マッチャー氏が描いた主婦像への賛同者も少なくない。「(著書では)キャリアウーマンたちがどのようにして家に入る生活を選び、裁縫や編み物といった昔ながらの家事をするようになったかが示されている」と興味を持った読者や、「主婦ほど重要な仕事は存在しない。ウチの子どもたちはもっと親と一緒にいる時間が必要だった。お金があれば便利だけど、それがすべてじゃない」との主張もあった。
女性にとって「伝統的な生き方」への回帰は、「企業でのキャリア重視」という発想からの転換を迫る「新しい生き方」への「進化」でもあり、米国では徐々にトレンドとなっている点を同書は指摘している。日本でも今後、同じような動きが起こるのだろうか。