「上手くできること、自分が周りから求められること」を知ろう
ですから、
「少なくとも仕事をしていて嫌ではないという範囲のなかで、過去、人から自然に求められたこと、過去に上手くできたこと」を仕事にしてみてください。
心に手をおいて、これは僕がやっていて苦しいか、自分がやっていて調子がいいかどうかを問えば答えは明らかでしょう。 「やりたいこと」を探すより、「上手くできること、自分が周りから求められること」を知るほうが、よっぽど人生の役に立つと思います。
そして世の中の報酬のしくみというのは、人から求められることを提供することで、報酬がはらわれるものなのです。決して好きなことをすることで報酬が支払われるわけではありません。
自分でもわからない「やりたいこと」より、「うまくできて向いていて人から求められる」仕事をしたほうが、普通の人にとっては、長期的にみると活躍できることになります。
仕事も長く続きますし、相手にも喜ばれます。結果として、実績が残り、出世し、サラリーもアップして、さらに多くのことができるようになります。
仕事選び、就職のヒントに関しては、拙著『英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?』という電子書籍に考えを纏めています。この文章も、その本のなかの一節をまとめ直したものです。もし、就職で悩んでいるかたがいれば、手にとっていただければ幸いです。(大石哲之)