臨床心理士 尾崎健一の視点
個人もリスクマネジメントの観点を
今回の措置は、「悪天候による災害防止」が目的であり、店の営業の是非は不可抗力と言えないまでも議論が分かれそうです。もし、無理に働かせて帰宅困難になったり帰宅中に災害に遭ったりすれば、何故それを予測しなかったと批判されるでしょう。
経営側のリスクマネジメントとして極力リスクを避ける判断をすることは、今後も組織を維持し給料を払い続けるためには必要なことです。
Aさんも、目の前の時給という金銭面だけに囚われず、万一災害に遭った時に有形無形の代償を払わなければならないことを想像出来た方が、長期的なより良い生活の質を得られるでしょう。
そういう意味では、組織の経営者だけでなく個人も、リスクマネジメントの観点を持っておくべきです。