シンガポールの日本人ヘッドハンターが放った 「日本人に声かけない」冷徹な理由

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「人を探すわれわれもスピード勝負」

「だから、人を探すわれわれもスピード勝負です」

とのこと。日本人の場合、このスピードにはついていけないのだそうです。とくに日系企業に勤めている人は、意思決定が遅すぎます。声をかけても面接にいくかどうかの時点で迷ったり、内定がでても、会社を辞めるのに3か月とか、下手をすると6か月とかかる場合があったりします。

「シンガポールではそういうスピードでは動いてないので、現実的ではないのです」

   グローバルジョブの世界では、仕事を得ようと考えるひとが競争の列をなして並んでいます。同じ能力の人であれば国籍など関係ないのだから、むしろ日本人ではなく、他の国の人に声をかけることが殆どだといいます。

   ではどうすれば候補にあがるのか?

「まずシンガポールに来て、シンガポールの企業や外資で働く。ビザを取得しておく。いつでも動ける態勢にあるひとはwelcomeです」

   日本の会社に在籍しながら悠長にグローバルジョブを探すというのはどうやら現実的ではないようです。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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